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花咲かじいさんは、「いのち」を悟る教科書だった!(座右の寓話より)

2024/04/03

こんにちは、Kazuneです。

宿河原の桜は今、見ごろを迎えています。今週が一番良い時ですね。
はかないからこそ、美しい!桜もまた、命を輝かせる先生です。

さて、最近「座右の寓話」を読んでズバズバ心に響いている今日この頃ですが

今回は「花咲かじいさん」

「桜咲かせてハッピーエンドでしょ?」というオチがわかっているから改めて読もうとは思いませんでしたが、
ヨーガの気持ちで読むと深い話でした。

【花咲かじいさん】
あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいて、シロという犬を飼っていた。
シロが「ここ掘れ、ワンワン」というので、掘ってみると大判小判がザックザク!

それを聞いた隣のおじいさんが嫌がるシロを連れていき、シロが鳴くところを掘ってみるとゴミばかりが出てきました。
怒ったおじいさんはシロを殺してしまいました。

シロを殺されたおじいさんとおばあさんは畑に埋めて棒を立てお墓を作ると一晩で棒は大木に!
その木で臼を作ってお餅をつくと餅の中からたくさんの宝物が出てきました。

それを見た隣のおじいさんは臼を無理やり持って行ってお餅をつきました。
お餅の中からは石ころばかりが出てきて、怒ったおじいさんは臼を叩き割り、燃やして灰にしてしまいました。

大切な臼を焼かれたおじいさんはがっかりしながらも灰を持ち帰ろうとすると風に舞った灰が枯れ木にかかると花を咲かせました。

うれしくなったおじいさんは「枯れ木に花を咲かせましょう」と言いながら次々に灰をまいて枯れ木に美しい花を咲かせましたとさ。


このお話から2つのことが読み取れる。
①まず、水をイメージしてみよう。水は温度によって、個体ー液体ー気体と変化します。個体、液体は存在感があり、触ることができますが、気体になると触ることも見ることもできません。一見、何もありません。

でも、水分子のH2Oは水蒸気になって見えなくてもH2Oとして存在しています。永遠に消えません。

「人間も同じようなもの」だと考えることができます。
肉体としての形がなくなると「死んだ」と思ってしまうけど、アートマンとしてのエネルギーは常に存在している。

アートマンが肉体に入ると「生まれた」と言い、肉体から離れると「死んだ」というけど、アートマンは生まれる前から死んだあとも常に存在し続けています。水蒸気のように見えなくなっているだけです。

我々は肉体(個体)にしがみついて、個体がH2Oだと思い込んでしまっていますが、H2Oは形を変えるということを知れば「死は恐れるものではないよ。」と悟ることができます。

②命を「生命」と「いのち」にわけて考えてみる。
「生命」は「閉じられて限定された命」を意味する。
「いのち」は「開かれて連続する命」を意味する。

生命としてのシロは死んでしまったけど、「いのち」としてのシロはその栄養で大木になり、臼になり、その灰はまた他の木に花を咲かせる生命力となっていく。そのように「いのち」は「循環」していく。

「いのち」は「シロ」「大木」「臼」「花」と形をかえているだけです。

だから、「私がいのちを持っている」という考えだといつまでも苦しみます。

「いのちが私をしている。」とか「いのちが私として現れている」という考えがヨーガ的な考えでもあります。

そう思えたら「生きたい」「死にたくない」という苦しみから解放されて、今を楽しむことができることでしょう。


「花咲かじいさん」は苦しみから解放される悟りの小話だった!!


川崎市多摩区 登戸、宿河原、久地のヨガとシンギングボウルのスタジオ
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